心臓カテーテル検査についてのご質問

Q. どのような検査でしょうか?

A. 心臓カテーテル検査とは、心臓までカテーテルを入れ、心臓内の圧力を測ったり、血管や心臓の内側(心腔といいます)に造影をする検査です。 大きく分けて、右心カテーテルと左心カテーテルがあります。右心カテーテルは静脈に針を刺して、大静脈、右心房、右心室、肺静脈の圧を測ったり、造影したり、また心拍出量や短絡量の測定をします。
左心カテーテルは、動脈に針を刺して、大動脈、左心室などの圧を測ったり、造影します。また冠動脈の造影も行います。 実際には、以上あげた全ての検査を全ての患者様に行うわけではありません。最も多い心疾患は、狭心症心筋梗塞ですが、この場合、左心カテーテル:冠動脈造影と左(心)室造影、左心系圧測定を行うのが 一般的です
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Q. どのような人が受けるべき検査でしょうか?

A. 狭心症や、心筋梗塞などの 虚血性心疾患が疑われる患者様、及び弁膜症や先天性心疾患などで 手術が必要かもしれないと判断される患者様が、 この心臓カテーテル検査を受けるべき方、すなわち適応となります。最も頻度が高いのは、虚血性心疾患が疑われる患者様です。 このような患者様の場合、心臓カテーテル検査なしには、 正確な診断適切な治療が選択できませんので 余程の理由がない限り、必須の検査です。 また、弁膜症や先天性心疾患の手術適応を決定するのにもこの検査が必須です。
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Q. 症状がなくても受けなければならない場合がありますか?

A. 狭心症や心筋梗塞でありながら、症状のない患者様は意外に多いものです。 冠動脈が狭くなった狭心症から、さらに進んで、つまってしまうと心筋梗塞になってしまい、即命にかかわることになります。 そのような状態:急性心筋梗塞になった患者様の半数以上は、それ以前には無症状であると言われています。 つまり冠動脈がつまって、急性心筋梗塞という、場合によると 手遅れとなる状態になって、初めて症状が出ることが多いのです。 ですから、症状がない段階で狭心症を診断することが重要です。その場合の診断方法として、 運動負荷検査24時間心電図(ホルター心電図)、 さらに シンチグラフィー などがあります。これらの検査で狭心症が疑われたならば、症状がなくても心臓カテーテル検査を受けた方が良いと されています。また、意外に多いのは症状があるにもかかわらず、自覚していない患者様です。心臓カテーテル検査で狭心症を指摘されて初めて、 「ああそう言えば、あれが症状だったのか」と自覚されることはよく経験します。
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Q. 怖い検査ではないですか?危険性はありませんか?

A. 心臓カテーテル検査自体による死亡または重篤な合併症が発生する率は 一般的には0.1〜0.2%以下とされています。つまり、 成功率は99.8%以上 という安全性の高い検査です。
 一方、主要な冠動脈に1箇所高度狭窄がある場合の年間死亡率は、 数% とされています。狭心症が強く疑われる場合、明らかに、検査を受けて適切な治療をする益が、検査自体の危険を上回ります。
 この世に「100%安全」というものはありません。交通事故に例えるなら、適切な検査を受けて、適切な治療をすることは、 信号を守って注意しながら横断歩道を歩くのと同じです。それでも 事故 は起こりますが、赤信号を無視して、目隠しをして道路を横断するよりははるかに安全です。カテーテル検査を受けずに治療を選択するというのは、 交通ルールを無視して道路を横断するのと同じ危険をはらんでいます。繰り返しますが、技術的にしっかりした施設と術者にかかって、 狭心症が疑われた場合、検査の怖さよりも、検査しない怖さの方がはるかに大きいものです。


Q. つらさや痛さはどうでしょうか?検査の時間はどのくらいかかりますか?

A. 心臓カテーテル検査で、最もつらいとされているのは、 穿刺部(針を刺してカテーテルを入れる場所)の止血とその後の安静です。これはどこの動脈からカテーテルを挿入するか: 穿刺部位によって大きく異なります。
 最も多く行われている、 大腿動脈 からの心臓カテーテル検査の場合、術後数時間は 足を真っ直ぐ伸ばして 寝ていなくてはいけません。当然腰痛も強く、これが最もつらいとされています。
 上腕動脈 からの行う施設もありますが、術後やはり腕を曲げられないつらさと、圧迫による痛みと手のむくみによる痛みがつらいと言われています。 また、この部位は出血が多いことも指摘されています。
 当院では、 不可能な患者様 を除き、原則として、 橈骨動脈 から、カテーテルを挿入しています。これによって、検査直後から、歩けるだけでなく、身の回りのことも両手を使ってできるというメリットがあります。 腕の腫れもなく、さらに出血も少ないため、最も患者様が楽な穿刺部位です。さらに出血が少なく、患者様のつらさが少ないため 日帰り検査が可能 となりました。
 また、つらさを決める2つめの要因は、検査時間の長さです。 検査そのものの時間検査の前後の時間 に分けられます。それぞれ数十分もかかり、全体として1時間を超える施設も多く、そのような施設での心臓カテーテル検査では、 患者様の苦痛は大きくなります。当院では、無駄を極力省くことにより、検査そのものの時間が5分〜20分、 前後の時間は5分以内に短縮しており、患者様の苦痛は最小限に押さえられています。その結果、患者様のかなりの数の方々から、 当院の心臓カテーテル検査は、「胃カメラより楽」という御意見を頂いております。
 さらに、このように時間が短いということは、多くの患者様の検査を迅速にできるということです。検査まで数週間から数ヶ月待たねばならない 施設も多い中で、当院では0〜数日以内検査が可能 になっております。

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